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これまで述べてきたように、高周波回路においてはそのプリント基板の材質が回路の特性に左右されることが多く、材質選びは慎重に行なう必要があります。プリント基板の絶縁物は誘電体なので目に見えないコンデンサが作られるため、使い方を誤るとアンプが発振回路となってしまいます。さらに特に高周波基板においては、通常伝送線路・マイクロストリップラインは50Ωで設計するので、このラインが長くなるとライン損失が問題となってきたり、あるいはパワーAMPの出力段などが問題になります。また伝送線路でのひずみを発生させないよう特性インピーダンスを重視します。
高周波回路に使用するプリント基板の材質を選択する際には、価格が大きなウェイトを占めますが、もちろん使用周波数による損失、基板の扱い易さなども考慮して選定を行います。
ここからは、高周波基板に使用される代表的な基板材質の特徴を述べます。マイクロ波やミリ波帯など、昨今の高周波帯域を使用する機器が増えてきている結果、誘電特性に優れた多層板の要求が高まってきています。
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FR-4 |
FR−4はコストが非常に安いため、一部のアプリケーションにも使われることがあります、ガラエポ基板でおおよそ1GHz程度までは使用可能です。ただし、これより高い周波数や、あるいはシビアな特性が要求されるケースで採用されることは少なく、次に述べるテフロン基板が使用されます。 |
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